指紋押捺拒否者 再尋問を認められる
(Print Refuser Granted Extended Hearing)
ブライアン・コバート
記者
大阪 —— 大阪高等裁判所は火曜日、アメリカ人信徒伝道者で指紋押捺拒否による国外退去命令を受けたロナルド・ススム・フジヨシが法務省に対して起こした裁判で、再度の尋問を認めた。
入国管理局の命令で2月に日本を出国したフジヨシは9月13日に追加の尋問を受けることになると、松井薫裁判長は述べた。
法務省は先日、日系アメリカ人のフジヨシに5日間の再入国特別許可を出したが、彼はこの決定に対し延長を求めていた。5日間では、大阪にいる弁護士と相談し、裁判の準備をするには全く不十分である、とフジヨシは主張している。
彼はまた、法務省からの「嫌がらせによる精神的苦痛」を受けていると裁判所に語った。
フジヨシは今日、家族のいるハワイに戻る。彼は、ジャパン・タイムズの取材に対し、ホノルルに戻ったら日本への再入国許可の期間延長を申請するつもりだと語った。
9月には、弁論を続けるとともに、裁判所に対し彼のために証言する機会を拒否されている6名の証人尋問を採用するよう要求するつもりだと述べた。
カリフォルニア生まれのフジヨシは、1986年に神戸地方裁判所で入国管理法に違反しているとして有罪判決を受け、その判決に不服申し立てをしている。
彼は1981年以来、日本の外国人登録法に基づく指紋押捺を拒否してきた。
彼は米国を拠点とするキリスト連合教会の信徒伝道者であるが、1973年に来日して以来、在日朝鮮人のために活動を続けている。彼の活動の場である生野区は在日朝鮮人の人口が推定で4分の1を占めると言われている。
火曜日に行われた、2時間半に及ぶ公判で、フジヨシは朝鮮人に対する日本の歴史的な「同化と管理政策」が入管制度を通じて行われていることに焦点を当てて次のように話した。
このような政策は、「朝鮮人を(大日本)帝国のいいなりにする」ことを目的にしている。
日本政府の朝鮮人に対する過去10年間の同化政策は「完全な失敗に終わった」、いまこそ「廃止されるべきである」。
朝鮮人は、全国にいる約1000人の指紋押捺拒否者と同様に、在留外国人の所在を監視しようとする日本政府の標的にされている。
また、「指紋押捺の目的は、(外国人に)自分は日本人とは違う、ゆえに劣っているのだ、ということを常に思い出させることだ」と彼は言う。
日本の外国人登録法は1950年代初頭に制定された。フジヨシは先週、大阪に到着し、彼がその外国人登録法に反対してこれまで行ってきたアメリカでの一連のデモを大阪で終了した。